1日に開かれた覚書の締結式には、警視庁や東京都薬剤師会など4つの団体からおよそ20人が参加しました。
新宿 歌舞伎町の「トー横」周辺では、若い世代を中心に「オーバードーズ」が問題になっていて、中には薬局などで万引きした市販薬を高校生らに販売したとみられるケースもあったということです。
締結式で、警視庁の佐野裕子 生活安全部長は「友達から誘われたり、自暴自棄になったりした子どもが市販薬を過剰摂取して心と体に傷を負っている。大人に相談できる環境を作り支える活動をしていきたい」とあいさつしました。
覚書では、小売店に対し、購入する児童・生徒に声かけすることや万引き対策として店頭に空箱の見本を置くことを依頼するほか、学校で薬物乱用防止教室を開催することなどを申し合わせました。
東京都薬剤師会の高橋正夫 会長は「薬の販売方法の多様化で過剰摂取のための購入が見過ごされているケースもあると思う。購入者と対面で話すなかで使用目的を見極めるゲートキーパーにならなくてはいけない」と話していました。