杉並区立杉並第九小学校などによりますと、今月19日、この小学校の児童が下校後に持ち帰った水筒のお茶を飲もうとしたところ、変な味がしたためすぐに吐き出しましたが、少量を飲んでしまったということです。
ただ、児童に健康被害は出ていないということです。
保護者はその後、水筒を学校に持って行き、校長らが調べたところ、中身はお茶ではなく、黄色みがかった液体で、塩素のようなにおいがしたということです。
学校などによりますと、児童は当日、登校後すぐにお茶を1回飲んだあとは下校するまで口にしませんでしたが、水筒を置いていた教室はほかの場所での授業のため無人になる時間帯もあるなど、水筒の中身が入れ替えられたと見られるということです。
学校は26日になって管轄の警察署に相談し、液体を詳しく調べてもらうため提供したということです。
警察は今後、液体の特定を進めるほか、保護者や学校から経緯を聞き取るなどして調べることにしています。
学校は、今回の事案について全校集会などで児童に説明するとともに26日は同じ学年の保護者を対象に、27日は別の学年の保護者を集めて説明会を開くことにしています。
岩崎吉伸校長は「当初、児童間のいたずら程度に考えてしまったが、すぐに警察に相談すべきだった。児童のケアにしっかりと取り組んでいきたい」と話しています。