再逮捕されたのは、去年フィリピンから日本に送還された特殊詐欺グループの首謀者、渡邉優樹容疑者(39)です。
警視庁によりますと、5年前の2019年、ほかのメンバーと共謀し、警察官を装って都内に住む80代の女性など3人に「キャッシュカードが不正に使われている」などとうその電話をかけてキャッシュカードを受け取り、合わせておよそ440万円を引き出したとして、窃盗の疑いが持たれています。
渡邉容疑者を含むグループの幹部4人は、一連の広域強盗事件の指示役として強盗傷害などの罪で起訴されています。
このグループによる特殊詐欺の被害額は60億円に上り、これまでに「かけ子」や「受け子」などメンバーおよそ80人が検挙されていますが、現在もおよそ20人が海外で逃亡しているとみられています。
日本国内にも複数の拠点を設けていた疑いがあり、警視庁は全容の解明を進めることにしています。