先月12日、東京 日野市でイチョウの木の枝が落下し、近くに住む36歳の男性が下敷きになって死亡しました。
警視庁は現場検証を行うなどして当時の状況を調べていますが、その後の捜査で落下した枝は合わせて10本で、最も太い枝は重さがおよそ200キロあったことが捜査関係者への取材でわかりました。
枝にはぎんなんがびっしりと付いていて10本の総重量は1トンほどになるとみられています。
折れた箇所に腐食した様子はなかったということです。
警視庁は、ぎんなんが多く実って重くなっていた上部の枝が折れ、下の枝を巻き込みながら落下したのが原因とみて、管理上の問題がなかったのかどうかさらに調べています。
一方、現地調査を行った日本樹木医会の小林明理事によりますと、折れたイチョウの木は、隣り合うケヤキやプラタナスと太陽の光を取り合うように高い位置にある枝が伸びていたということで、「上部にある枝が長く伸びている場合には、葉が落ちる11月から12月ごろにせんていするなど、対策を取る必要がある」と指摘しています。